神奈川県隊友会長挨拶
隊友会会員の皆様には、ご清祥にてお過ごしのことと存じます。
3年余りに及んだコロナ禍もようやく落ち着き、日常生活もコロナ禍前の状態に戻りつつありますが、この夏には第9波の感染拡大を懸念する声も聞こえており、くれぐれも感染防止に留意しながら暮らしたいものです。
さて、令和5年度神奈川県隊友会定期総会を6月10日(土)かながわ労働プラザにおいて開催し、第1号議案(令和4年度事業報告・決算報告・監査報告)、第2号議案(令和5年度事業計画案、令和5年度予算案)、第3号議案(令和5年度県理事役、監事薬、県代議員案)が承認されました。審議内容については、当ホームページをご覧ください。
令和5年度の特徴的な事業としては、新入隊員募集への強力な支援を掲げたことであります。昨年末に策定された国家安全保障戦略等の安保3文書に基づき我が国の防衛力は抜本的に強化されようとしています。特にこれまで先送りされてきた弾薬、燃料の備蓄、隊員の生活環境の改善などが計画されていることは我が国の防衛にとって喜ばしいことです。しかし、いかに防衛力が抜本的に強化されようと防衛力の根幹は人であり、最も重要なことは有意な人材の確保であります。しかしながら、令和4年度の自衛隊の入隊希望者は、コロナ禍の影響もあり、対面広報の制約、民間企業の業績回復に伴う有効求人倍率の著しい増加などの影響により、志願者数が大幅な減少傾向となりました。こうした傾向は5年度も継続すると見積もられています。このため、今年度の事業計画において隊友会各支部に募集情報提供目標数を示し、神奈川地方協力本部の募集業務を支援することとしました。会員の皆様におかれましても、身近な入隊者情報があれば、所属の各支部役員までご連絡いただきますようお願いいたします。
また、安保3文書においては、人的基盤の強化策の一つとして「関係団体等との連携を含めた家族支援の拡充」があげられています。隊友会としても、自衛隊家族会など関係団体と連携を図りながら、隊員の災害派遣などの出動時や緊急登庁時の隊員家族の安否確認、基地内での隊員子弟の一時預かり支援など今後更に拡充させていかなければならないと考えております。各支部から家族支援へのご助力の要請があった場合、支援可能な会員の皆様には是非ともご協力をお願いいたします。
終わりに、会員及びご家族皆様のご健勝を祈念いたしますとともに引き続き隊友会活動へのご理解、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
神奈川県隊友会長 松岡貞義